環境省と国立環境研究所は、今般、2020年度の我が国の温室効果ガス排出量(確報値(注1))を取りまとめました。2020年度の温室効果ガスの総排出量(注2)は11億5,000万トン(二酸化炭素(CO2)換算)で、前年度比5.1%減でした。一方で、2020年度の森林等の吸収源対策による吸収量は、4,450万トンでした。「総排出量」から「森林等の吸収源対策による吸収量」を引くと、11億600万トン(前年度から6,000万トン減少)、2013年度総排出量比21.5%(3億360万トン)の減少となっております。前年度からの減少要因としては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に起因する製造業の生産量の減少、旅客及び貨物輸送量の減少等に伴うエネルギー消費量の減少等が挙げられます。
注1 「確報値」とは、我が国の温室効果ガスの排出・吸収目録として条約事務局に正式に提出する値という意味です。今後、各種統計データの年報値の修正、算定方法の見直し等により、今回取りまとめた確報値が再計算される場合があります。
注2 今回取りまとめた排出量は、2020年度速報値(2021年12月10日公表)の算定以降に利用可能となった各種統計等の年報値に基づき排出量の再計算を行ったこと、算定方法について更に見直しを行ったことにより、2020年度速報値との間で差異が生じています。なお、前回速報値での2020年度の温室効果ガス排出量は11億4,900万トンであり、前年度比5.1%減(2013年度比18.4%減)でした。
詳細は下記URLからご確認ください。
2020年度(令和2年度)の温室効果ガス排出量(確報値)について(環境省 令和4年4月15日付報道発表)
https://www.env.go.jp/press/110893.html