滋賀県地球温暖化防止活動推進センター
キーワード:温暖化問題、適応策、3R
活動の目的・目標
温暖化防止策の新たな切口として、まちづくりの視点で取り組んだ2019年度の実績を踏まえて、これをさらに発展させることとし、住民ニーズや関心事である地域課題について、温暖化防止も両立しうる解決策を見出し、実践していくための地域課題の抽出に取り組む。この取組を通して、地球温暖化を「自分ごと」として捉え、脱CO2につながる新たな価値観やライフスタイルを暮らしの中に創造していくことを目的とする。
この活動のSDGs目標
3.すべての人に健康と福祉を
11.住み続けられるまちづくりを
13.気候変動に具体的な対策を
活動の概要
温暖化防止の切り口として、まちづくりの観点から地域住民が主体的に取り組めるように事業を実施してきた。今年度は、特に住民ニーズや関心事である地域課題を抽出するため、アンケート調査を行った。アンケートの結果、防災に関する関心が最も高いことがわかった。そこで、地域住民に気候変動による災害に対し、「『緩和策』として、日々何ができるか」『CO2削減』と『地域課題解決』の関連を考えてもらうためのシンポジウムを開催したところ、有識者のアドバイスも受けながら、住民主体のシンポジウムとして、活発な意見交換を行うことができた。またここで、提案されたアイデアや工夫を『ビジョン資料』としてまとめ全戸配布を行い、住民全体への周知と動機付けを行った。その結果、「省エネ・脱CO2まちづくり」への住民意識の醸成ができた。
さらに、地域循環として以前より重視し取り組んできた「ゴミを出さない暮らし」の実現として、生ごみをたい肥化して地域の稲作農家に還元し、そこでできた農作物をまた、生ごみたい肥に取り組む住民へ還元するという地域循環システムを構築できた。また、この取組みは、食品ロスの取組などの拡大につなげることができた。