川崎市地球温暖化防止活動推進センター
キーワード:省エネ、温暖化問題、再エネ、3R、その他
活動の目的・目標
目的
センターが開設して10年が経過したところで、過去の活動の集大成として、学校の授業や個人学習で使用できる教材開発を行う。
また、脱炭素を目指すうえで基本的な知識や考え方の指標となるものを集積し発信する。
目標
「最近のお天気、これまでと比べて、どこか変。すごく極端な気象現象(猛暑、集中豪雨、竜巻、スーパー台風等)が多発している」と感じている方は大勢いる。この気象現象の主な原因は「地球温暖化」であるとIPCC(注1)は結論付けている。IPCCは、1900年頃に始まった工業化以降、人間活動の影響で地球の温度が約1.1℃上昇し、このまま私たちが対策をしないと、2050年には2℃上昇すると警告している。資料1は、地球温暖化対策の「エコな取り組み」と「お天気」を結びつけて考えること、時間軸を意識して地球温暖化を考えることの2つの視点を意識してもらうことを目的としている。資料2以降では、自分たちで取り組める「初めの一歩」として、様々な分野を学んでいただきたい。この教材は、児童・生徒の皆さんが「地球温暖化とエコ」を自分ごとにするために、川崎市地球温暖化防止活動推進センターの10年間の成果を活用して作成した。皆さんが30年後に「自分たちが頑張ったから、今の地球がある」と誇らしく語ってくれることを願っている。
この活動のSDGs目標
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
活動の概要
当センタースタッフ(7名)および温暖化防止活動推進員(数名)で検討を開始した。
- 内容の検討とアウトプットの形
日々進化していく時代の中で、変更が容易にできる差し込み式の教材とした。両側フォルダーつきの「たとう」に、各テーマの資料編とワークシートを作成した。作成した上で、実際に学校で使用してもらいアンケートを取って、教師にヒアリングをした上で、内容の検討に反映させた。それぞれのテーマごとに1枚の用紙に収まるように作成し、更新があった場合はそこだけ変更が可能な状況にしてある。今後、引き続き更新作業を行うとともに、新たなテーマを追加していく予定である。
現在のテーマ内容は以下の通り。- 気候が危機に
- カーボンフットプリント
- 食品ロス
- プラスチックごみ
- 衣服と環境
- 家庭の省エネ
- 家庭のエネルギー
今後、学校ギガスクールに対応するサイトの設営を行う予定である。
- スケジュール
2020年6月 | 検討を開始。テーマの設定と資料及びワークシートの作成 |
2020年8月 | 試験版の作成と小学校での使用実験・アンケート及びその反応の評価 |
2020年11月 | 8月の実験を経て、第1版完成 |
2020年12月 | 配布開始 |
2021年3月 | 春休みエコ体験教室の講座の中で、本教材の使い方を学ぶ講座を開催したほか、 実際に使ってみてから参加してもらった小中学生に意見を聞く内容も盛り込み、オンラインでの講座を開催した。 |
小学校への出前授業に行く際に、教師に本教材の紹介を行い、実際にクラス単位で使用するなどにいたったケースもある。
また、教師向けにしない各小学校には1冊づつ配布し、利用の促進を図った。
次年度予定として、エコ化計画の第2版の作成とギガスクール対応のサイト構築を予定している。
地球温暖化防止活動推進員との協働により、順次改訂版の作成及びテーマの追加を検討していく予定である。