群馬県地球温暖化防止活動推進センター
キーワード:その他
活動の目的・目標
マイカー依存度が極端に高い群馬県において、自家用車からのCO2排出を削減するために、公共交通や自転車利用を推進することを目的として、県・市、交通事業者、経営者団体、労働組合、市民団体などの関係者が協議する場として協議会を設置した。公共交通利用者の減少傾向に歯止めをかけ、路線やダイヤを維持するとともに、利便性向上により新規の利用者を拡大することを目指し、情報・意見交換する。自転車についても利用の障害を減らすことや健康効果をアピールすることで利用拡大につなげる。免許返納後の移動の自由を確保し、健康長寿や地域活性化にも貢献することを目指す。
この活動のSDGs目標
11.住み続けられるまちづくりを
活動の概要
2020年度は9月に30団体で協議会を設立、年度内に3回の協議会を開催し、群馬県におけるスマートムーブの現状と課題を共有した。特に路線バスの輸送分担率が極端に低い(0.3%)ことが課題として共有され、乗換アプリなど利便性が向上していることを県民に広報することが重要であり、次年度以降も協議会活動を継続することが承認された。2021年度は2回の協議会と1回のテーマ研究会を開催し、県民向けのイベントとして映画『電車を止めるな!』の上映会を開催することとした(11月26日)。従来からの利用者減に新型コロナが追い打ちをかけ、各社とも厳しい経営状況にある。収益の柱である高校生の通学定期は少子化の影響で先細りが予想され、このままでは運行本数や路線の縮小が避けられない。市町村によるコミュニティバスやデマンドタクシーなどが補完しているが、既存の路線バスとの競合になる面もあり、導入に際しては関係者による慎重な調整が必要である。当協議会は、交通事業者と利用者、行政など、関係者が一堂に会して意見を出し合い、利用増につながるアイデアを実行に移すために今後とも情報収集と意見交換を継続する。また、効果的な施策については行政に提言を行う。
自転車利用に関しては、中高生の自転車事故率が全国ワースト1位という状況を踏まえ、①安全に通行できる道路環境の整備、②ドライバーと自転車双方のマナーアップ、③ヘルメット着用(条例で努力義務化された)、④自転車通勤手当の支給徹底などを働きかけていく予定。