高知県地球温暖化防止活動推進センター
キーワード:ウォームビズ,生物多様性保全,SDGs
活動の目的
イベントのエコ化を目指すと共に、めだか池の環境保全をきっかけにウォームビズ等、具体的な温暖化対策を実践する家庭を増やすことを目的として実施。
実施までの経緯
「生物多様性保全上重要な里地里山」に選定されているめだか池周辺において、近年メダカの減少や、めだか池周辺の環境保全の担い手不足等の課題がある。そこで本イベントの実行委員会を通じて、環境課題を解決するにあたって流域単位で考えることの必要性や、温暖化対策との関連性を「SDGs」「地域循環共生圏」の考えをもとに共有し、あらためて地域住民がめだか池に関心・親しみを持つことで、環境保全・地域活性化にも繋がるイベント目指しました。
主な取組み
主に仁淀川流域の地域住民を対象とした「仁淀川こども祭&日高めだかフェスティバル」を9月23日(祝)に開催しました。(※当センター主催ではなく、実行委員会メンバーとして)当日は地元の子ども達によるステージショーや仁淀川流域の地場産品などが多数出展し、体験コーナーではめだか池での「カヌー体験」「メダカ釣り体験」「生き物大探索!」「間伐材を使った木工クラフト」なども行い、子どもから大人まで楽しみながら流域の環境について考える機会となりました。また、当センターのブースでは「自転車発電体験」や「手回し発電釣りゲーム」を実施し、エネルギーの大切さを体感した後ウォームビズなどのCOOL CHOICEの提案を行いました。イベントの準備にあたっては、事務局と密に連絡調整を図るとともに、実行委員会を通じて環境の視点から全体のコーディネートを行うことで環境イベントとしての一体感を築き、センターと地元の各主体とのつながりを深めることができました。
地域とのかかわり方
活動の様子等
効果的な実施のための工夫等
令和元年度で8回目となる開催に向けて事務局側から、実行委員会メンバー及び地域住民に対して環境イベントであることを再認識してもらう必要があるとの相談を受けました。そこで、出展者には該当すると思われるSDGsのアイコンを選び・掲げていただくことで、自身の業務・活動と環境との接点を再認識していただくことと、チラシや掲示物にこのイベントで目指すSDGsのアイコンを掲示することで地域住民に対して環境イベントであることのPRを図る提案を行いました。その過程で気候変動と、めだか池・仁淀川の保全、地域住民との接点などを実行委員会メンバーと共有できたことにより地域の各主体との繋がりが深まりました。
活動の成果
・みなし削減量:82.8(t-CO2/年)
計算式:600人(センターブース来場者)×138kg-CO2
・イベント全体の動員数:約2,000人
・日高村商工会女性部より、SDGsに関するセミナーの依頼を受け、他団体と協働での実施に繋がった。当日はブロック外からも参加申し込みがあり、定員30名に対して43名の参加に繋がるなど、本イベントをきっかけに日高村及び周辺地域での「SDGs」に対する関心の高まりを感じることができた。参加者が地元の企業ということもあり今後、SDGsの考え方を用いた地域活性化・温暖化対策の推進に期待が持てる。
今後の課題・展望
環境保全の担い手不足等の根本的な課題解決には至っていないため、さらに地域住民を巻き込みながら温暖化対策・環境保全の担い手育成を継続的に行うとともに、県内各地で開催されているイベントのエコ化を目指します。