山口県地球温暖化防止活動推進センター
キーワード:家庭向け省エネ診断,アンケート調査,結果のフィードバック
目次
活動の目的
家庭からの温室効果ガス排出量を抑制するために、地球温暖化防止に関する普及啓発を行い、日常のライフスタイルを見直していくことが必要。
実施までの経緯
近年排出の伸びが著しい家庭部門の温室効果ガス排出量を抑制するために、地球温暖化防止に関する普及啓発を行い、日常生活のライフスタイルを見直していく必要がある。その為、各家庭での地球温暖化防止への取組み状況や省エネ機器等の導入状況などを調査し、その調査結果に応じた、具体的な温室効果ガスの削減方法のアドバイスを行うことで、地球温暖化防止の普及啓発と、ライフスタイルを見直すきっかけを作り、行動変容に繋げる取組み。
主な取組み
- 家庭部門の温室効果ガスの排出量を抑制するため、県内の一般市民をターゲットに「家庭におけるストップ温暖化診断」を行いました。
- 概要は、調査票の7つの設問(1:冷房2:暖房3:給湯・お風呂4:冷蔵庫・調理5:暮らし・娯楽6買い物・消費7自動車)に回答し、診断員(研修を受けた推進員)が診断結果を作成し、その中に具体的な省エネアドバイスを記載します。また、希望により診断員が個別訪問し説明も行います。
- 本事業は「市町のイベント」「出前講座」「自治会」で通年行っております。
地域とのかかわり方
活動の様子等
効果的な実施のための工夫等
- 調査票の結果作成だけでなく、診断員が具体的なアドバイスを書く事により、行動変容を促しやすくなる。
- 調査票の結果にグラフや図を示し、県平均との比較により視覚的に自身の特徴を表すとともに、診断員が具体的なアドバイスを書く事により、行動変容を促しやすくなる。また、粗品(CO2削減のためツール)のプレゼントや事後にアンケート調査(1-3か月後)を行うことにより、取組状況の把握も可能である。
- センターを中心的な役割として連携する事により協力先の過度な負担を軽減し参加しやすくする。
- 平成18年度より行っている「山口県独自」の取り組みである。
活動の成果
・実施時期:平成30年4月~平成31年3月
対象世帯:657世帯(市町:6 診断員:64名)
実施場所:県内 24地域(4自治会、13イベント、6出前講座、1その他)・7.71t-CO2
・温暖化診断実施による二酸化炭素削減量(予想)
=省エネ製品の導入および省エネ行動による削減量+省エネ促進グッズの利活用による削減量
=157,629.3(kg-CO2/年)+848.9(kg-CO2/年)
=158,478.2(kg-CO2/年)
今後の課題・展望
一般家庭向け温暖化防止診断のPRを広く行い、企業の参加を呼びかけ対象者の拡大を図る。また、アンケートの回収率を高める事。