奈良県地球温暖化防止活動推進センター
キーワード:カーフリー,スマートムーブ
活動の目的
地球温暖化や大気汚染、渋滞など、都市における車中心の生活から引き起こされる諸問題を解決し、持続可能な社会へと転換を目指す総合的な政策を実現するための啓発活動として実施する。
将来的には、秋の観光シーズンに奈良公園登大路園地と県庁(バスターミナル)、近鉄奈良駅から東の世界遺産エリアへの車(特にマイカー)の流入を規制することで、環境や世界遺産を守りながら、にぎわいも呼び込む誇りを持てる都市をアピールする。
その第一歩として啓発活動を継続実施して、市民・観光客等の公園周辺のマイカーの利用縮減に対する意識の醸造を図る。同時に関係者、関係機関との協議を進め、1日のみのカーフリーデーの実施を経て、ハイシーズンのマイカー流入規制を目指す。
実施までの経緯
奈良は、家庭からのCO2排出割合が全国に比べて多く、特に電気とマイカーからの排出が二大排出源となっています。観光都市でもある奈良市で、世界中で実施されるモビリティウィーク&カーフリーデーならを実施することで、まちぐるみの交通対策を実現していきたいと考えました。
主な取組み
主会場のJR奈良駅前広場にて各団体によるブース出展、三条通のカーフリーゾーンも活用した歩く・自転車ツアー等、以下開催。
・車をおいてCOOL CHOICE!新しいライフスタイルを提案します
・オープンワークショップ「あなたの住みたい”奈良”を描いてください」
・奈良のまち歩き&自転車マップや、本日のイベント案内配布
・ソーラークッカーによる実演・自転車と歩く”なら”みどころマップ・ストップ温暖化パネル展とぬり絵
・ミニトマトすくい・かき氷・配達サービスや生協商品の紹介・春日山原始林の保全活動の紹介、間伐材のおもちゃづくり・旬菜メルカート(地場産野菜・加工品の販売)・奈良の地酒試飲体験、奈良発信のクラフトビールの販売・Mobike(シェア自転車)使用方法と乗車体験・会員登録会・シェア自転車試乗・パネル展・ガイドと歩く奈良公園・記紀万葉の道巡りエコツアー・自転車でめぐる平城宮跡・唐招提寺
・奈良の街並みと歴史を感じる自転車フォトラリー
地域とのかかわり方
活動の様子等
活動の成果
- 約1000名の来場があり、奈良市長自ら、カーフリーゾーンを実施した街頭にてシール投票等でCOOL CHOICE啓発で300人以上の賛同、クルマに頼らない移動について啓発。
- ヨーロッパの運営委員会本部:ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデーに参加登録を行い、2018年参加都市のうちの1都市として、ホームページで奈良市の参加も広報され、世界へ情報発信することができた。
- カーフリーデージャパンが例年行なっている「モビリティウィーク&カーフリーデー日本アワード」において、「まちづくり貢献賞」と「カーフリーデーベストショット賞」を受賞することができた。
- 実施一年目から、モビリティーウィーク週間の実施や、カーフリーゾーンの実施を実現したことや、イベント内容などが評価されたようです。カーフリーデーベストショット賞は、JR奈良駅の観光案内所とカーフリーデーならののぼりが印象的だったようです。
- センターが関わることで、県市を越えた連携を図ることができた