長野市地球温暖化防止活動推進センター
キーワード:シンポジウム,自然エネルギー
活動の目的
自然エネルギーと私たちの生活について、こどもから大人まで一緒に勉強し、自分は何ができるのかを考える契機となる場を提供する。
実施までの経緯
地球温暖化をはじめとする環境問題を解決するためには、次世代を担う子供たちへの環境教育が非常に重要になってきている。また、子どもたちの環境に対する意識の高まりや環境活動が活発化することは、子どもたちを取り巻く大人や地域への波及効果が期待できる。そのため、地球温暖化防止月間を前に、長野市と共同で開催し、「自然エネルギー」をテーマに、自然エネルギーのすばらしさを学び、体験し、今後の具体的な行動に活かす。
主な取組み
対象者は、小・中学生とその保護者で、地球温暖化防止月間前の11月に実施。内容は、自然エネルギーに関する学習会、ソーラーカーの親子工作教室、体験・展示コーナーとなっている。工作教室と学習会は予約制とし、午前と午後の2回、各回25組で合計50組を募集。体験・展示コーナーは自由に参加できるようにし、発電いろいろ実験、ソーラークッカーの実験、野外用携帯型ストーブの実演、資源作物「ソルガム」の試食・紹介するなどした。イベント全体をとおして太陽光、風力、水素、地産地消など環境にやさしいエネルギーや活動の重要性を学び体験できるようにした。会場は市庁舎の市民交流スペース及び芸術館展示サロンにて実施。学習会の講師は長野市センターの職員が務め、工作教室は国立長野工業高等専門学校の教授が講師となり、教授の研究室の学生が補助を務めた。市環境保全温暖化対策課の職員、市地球温暖化防止活動推進員もスタッフとして参加した。
地域とのかかわり方
活動の様子等
効果的な実施のための工夫等
- 親子体験工作教室(スーパーソーラーカー制作)への参加申し込みが予想以上に多かったため、当初の50組を抽選で決定した上で、より多くの方に会場へ足を運んでいただくため20組を追加抽選し、材料を調達して基本実験仕様のソーラーカー作りに挑戦していただいた。
- 長野工業高等専門学校との連携を重視し、様々な取り組みを行っている。特に高専の専門性を活かし「自然エネルギー」について児童への解説等を依頼し、実例などを交え、出前講座やイベントを企画してきた。また、高専での日頃の取り組みなどを、子どもたちや、多くの方に紹介する場を設けた。最近では、イベントに於いて教授の指導のもと、子供達にソーラーカーの模型の組み立ての指導を仰ぎ、さらに連携を深めた活動となっている。
活動の成果
・イベント参加者:153人
・7.71t-CO2
イベント参加者数による見なし削減量:138(kg-CO2/人)で算出
・携わった学生も環境問題への関心が深まり、将来の活動につながることが期待できる。
今後の課題・展望
- 最新技術が生活に活かされていることがわかり、環境問題の解決の一つと考えることができ、行動変容を促すきっかけとなる。
- 長野高専の教授や学生の負担も大きいため、長野工業高等学校など他の関係機関との連携も広げていきたい。