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脱!寒くて暑い栃木県

栃木県地球温暖化防止活動推進センター

キーワード:冬季死亡率,快適,健康,省エネDIY,行動変容アプローチ

目次

活動の目的

「冬季死亡増加率」ワースト1から脱却。

実施までの経緯

栃木県は内陸県のため寒暖の差が大きく、冬は乾燥し寒く、夏は湿度が高く暑いが、慣例的に関東造と言われる家が多く、「冬季死亡増加率の都道府県比較」ではワースト1位である。また、啓発時の経験からは、高額なことを理由に省エネ住宅や、リフォームは無理という方が多く、それらが「快適・健康」に繋がることを知らない。そのためには大掛かりな省エネリフォーム以前に、住まい方、暮らし方の工夫を広げる必要を感じた。

主な取組み

①啓発資材の製作、購入
 「省エネDIYゲーム」、「冬季死亡増加率の都道府県比較グラフパネル」等パネル、「パッシブミニハウス」の製作。「よしず」「カーテンライナー」等を購入。「ペアガラスサンプル」を入手。
②連続企画展示
 2つの市町に協力を得て、日中図書館を訪れる高齢層をターゲットに、夏の時期は県北の図書館、冬の時期は県南の図書館で約1ヶ月間の企画展示を実施。パネルの他に快適グッズ(よしず、カーテンライナーなど)の実物も設置。「やってみる」シールアンケート実施。
③フリーペーパーに記事体広告
 30代~40代主婦がターゲットのフリーペーパーで、「Pick up ママと~く」読者モデルの家で、エコテクとアドバイスを掲載。
④イベントや講座で大人がターゲットとなる場所では、「省エネDIYゲーム」などの資材を使った啓発を実施。

地域とのかかわり方

活動の様子等

フリーペーパー記事体広告
パッシブミニハウス(1/40模型)
省エネDIYゲーム

効果的な実施のための工夫等

行動変容アプローチ「無関心期」「関心期」「準備期」に対して、コンセプトDiagramイベントシナリオにより啓発活動を3分類し、「無関心期」→「関心期」、「関心期」→「準備期」、「準備期」→「実行期」への変容を促すことを目標に、実施場所、実施時期、参加者の年齢層やジェンダーと想定されるペルソナに合わせそれぞれの活動を計画する。また、分かっていることを「やらない」インパクトを付けるため、ゲームやクイズは「×」を選択するものにしたり、ワーストという言葉を使ったり、他と違うことを印象付ける工夫をした。

活動の成果

まだ、事業の半分も終わっていないが、夏に実施した連続企画展では「やってみたい」シールは202枚集まった。また、「省エネDIYゲーム」は他の団体でも実施することになり貸し出す予定で、各地の団体も同じ内容の啓発をすることで「暮らし方の工夫」が広がることを期待したい。

今後の課題・展望

実際に消費者としての声を直接聞くことができる、街の電気屋さん、街の工務店と連携を組むことを考えている。広く浅くの啓発だけでなく、狭いが深い啓発も試みたい。

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