2014年に発表されたIPCC第5次評価報告書では、世界平均地上気温は、今世紀末には現在(1986-2005年)と比較して0.3~4.8℃上昇すると予測されています。
今後、地球上のCO2濃度がどのくらいになるかといういくつかのシナリオ(RCPシナリオ:代表濃度経路シナリオ-Representative Concentration Pathways)によって、今後どのくらい温度が上昇するか、予測値が異なっているのです。(引用文献*1)
参考:RCPシナリオとは
参考図表:1950~2100年までの気温変化(観測と予測)
また、同じくIPCC第5次評価報告書では、このまま温暖化が進んだ場合の将来的リスクとして、海面上昇や高潮、洪水、豪雨や熱中症のような「気候システムに対する危険な人為的干渉」による深刻な影響の可能性が指摘されています。
2014年に発表された、環境省・気象庁による「日本国内における気候変動予測の不確実性を考慮した結果について」では、温室効果ガスなどのCO2濃度上昇の最悪のケースでは、今世紀末の真夏日は現在と比べて全国では平均52.8日増加する予測もされています。(引用文献*2)
参考図表:2100年末における真夏日の年間日数予測
引用文献
*1 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)「第5次評価報告書」2014年
*2 日本国内における気候変動予測の不確実性を考慮した結果について(環境省/お知らせ)
もっと知りたい人へ
気候変動(地球温暖化)による気温の将来予測の比較(環境省動画チャンネルYoutube)
https://www.youtube.com/watch?v=4flssBmr1nE