カンクンメッセではメキシコやブラジル、EU、アメリカ、そしてCOP17のホスト国南アフリカの都市ダーバンのパビリオンが設置されています。
写真:メキシコのパビリオン
写真:ダーバンのパビリオン
メキシコは緑を基調にしたデザインで、メキシコの伝統音楽マリアッチの演奏が行われるほか、豆や唐辛子など現地の人々の生活に欠かせないものを展示しています。
パビリオンにはサイドイベントのホールが併設されており、今日はメキシコ国内の気候変動に関する政策の紹介がありました。環境省からは次のような発言がありました。 「メキシコは気候変動の影響を受けやすい国で、異常気象も起こっている。今回のCOPに関してはホスト国というだけではなく大きな関心がある。私たちは可能な限り効果的な対策を可能な限り迅速に行わなければいけない状況にいる。
メキシコは途上国であり、人口が多い。そして温室効果ガスの排出量は世界13位でその占める割合は1.5〜2.0%だが、この問題を解決に向かわせるためのとても大きな責任を感じている。」
「森林や農業、建物などさまざまな分野で取り組みが行われていて、それが進んでいる分野もあればそうでない分野もある。特に交通部門は環境に関してだけではなく渋滞など主要都市では大きな問題になっているので、よりクリーンな方法でこれを解決させなければいけない。」
また、「ビーチでの開催でなくてごめんなさい」という言葉から始まったエネルギー省からの発表は・・・
「エネルギー分野は長期的な視点で対策を考えなければいけないもので、今日やって明日結果がでるものではない。しかし、エネルギー省は気候変動問題の解決に大きな役割を担っていると考えているので、力を入れて取り組むことを約束します。」
「気候変動は甚大な問題でメキシコでは省をまたいで協力している。私たちは本当に協力して取り組みを進めているのです。なぜならもはやこれは環境だけの問題ではないからです」との司会者の言葉通り、国として一丸となって取り組んでいることが伝わりました。
執筆:江刺家由美子
(宮城県温暖化防止活動推進センター)