第1週目は、2つの特別作業部会、AWG-LCAとAWG-KPで、複数のワークショップが開催され、各国の意見が交わされました。しかし、コペンハーゲンで合意する文章に含める具体的な内容についての議論は、あまり行われず、非公式に協議が行われている2009年の作業計画作りと、今回の会議でどのような議論をしたかというまとめの文章に、何を盛り込むのかという議論がここで中心になりそうです。
なかでも、先進国の更なる削減に関する議論を行うAWG-KPのまとめの文書において、先進国の次の削減の幅について、少なくとも「2020年に1990年比25〜40%削減」というIPCCの方向性を、昨年のバリ合意よりどれだけ踏み込んだものにできるかが一つの焦点となってきています。ここで、先進国が率先して、最新の科学が求める削減幅の達成に取り組んでいく姿勢を示せれば、今、削減目標をもっていない途上国が、さらに積極的に温室効果ガスの削減行動を行うことにつなげることができるでしょう。今後の展開に注目が集まります。
■グローバル・アクションデー
12月6日は、世界中で地球温暖化防止を求めるアクション・アピールが一斉に行われました。ポズナンでも、ピエロ、シロクマ、ひよこ等奇抜な衣装に身を包んだ環境NGO関係者がデモ行進をし、温暖化防止に向けて気勢を上げました。ユースの姿も多数見られ、「ユースは行動している!(YOUTH TAKING ACTION)」と書かれた旗を掲げ、将来世代への配慮を訴えていました。
ポズナンでのグローバル・アクションデーでの様子 (c)Masayoshi Iyoda
■月曜日は、お休み
イスラムの休日にあたる12月9日(火)は休会日でした。ですが、サウジアラビアの提案で、急遽、休会日が8日(月)に変更となり、日・月と続けて会議は休みとなりました。