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No14. 京都議定書の稼動を確実にしてモントリオール会議が閉幕! 2005/12/10

COP11,COP/MOP1はすべて合意で閉幕 

最終日の午後から中断していたCOP11・COP/MOP1の本会議は、日付を越えて2時45分に再開となりました。しかし、最終議題となった「2013年以降の枠組み」でロシアのみが反対を唱え、将来の枠組みに途上国の「自主的な約束」も入れるよう主張したため、審議は再度中断します。国際会議では一国でも反対する国があると、決議案を採択することはできません。非公式の会合でロシアへの説得が続けられているようでしたが、再開の見通しもたたないまま時間だけが過ぎてゆきました。

最終的には朝6時に審議が再開され、「2013年以降の枠組み」については、京都議定書のもと
 (1)議定書3条9項に基づき2012年以降の検討を開始すること、
 (2)その議論は遅滞なく開始し、アドホックグループ(この件を検討するための特別グループ)を設立すること、
 (3)第一次約束期間と第二次約束期間の間にギャップを設けないもので可能な限り早い段階でCOPMOPで合意すること、
といった内容で採択されました。

また、条約のもと、議長提案による「気候変動に関する長期的な協力行動の対話」が採択されました。これらが採択された瞬間には政府代表者、オブザーバーの多くが立ち上がり、会場は大きな拍手に包まれました。
ディオン議長は、「2013年以降の枠組み」の採択によって「3つ目のI(アイ)innovation=革新」が達成でき、議長としての責任を果たしたことに安堵と喜びの表情を浮かべ、「これで京都議定書が完全に動き出します」と繰り返し強調しました。
COP11・COP/MOP1で採択された決議(英文)

来年はケニアで開催

来年のCOP12・COP/MOP2の開催地はアフリカの順番ということで、ケニアのナイロビで開催することが決まりました。

関連サイト 

・日本政府発表:気候変動枠組条約第11会締約国会議(COP11)京都議定書第一回締約国会合(COP/MOP1)概要と評価
・気候ネットワーク声明
・地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA)声明 
・世界自然保護基金ジャパン声明
・グリーンピース・ジャパン声明

その他報告サイト

・国立環境研究所サイドイベント報告
・地球環境戦略研究機関

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