今日は、午前と午後で2つのテーマによる閣僚級のラウンドテーブルが開催されました。
午前中のテーマは、技術(利用と開発)・技術移転で、南アフリカのモハメッド・バリ・ムサ環境観光大臣とアメリカ合衆国のパウラ・ドブリアンスキー国務 次官が共同議長を務めました。将来の技術に期待する声も聞かれましたが、多くの国が確実に現在ある技術を最大限活用していかなければならないと発言しました。
午後のテーマは、国・地域・国際レベルでの気候変動合意における約束・目的達成へ向けた進展評価で、メキシコのフェレナンド・テゥエラ環境大臣とドイツ のユルゲン・トリッテン環境自然保護原子力安全大臣が共同議長を務めました。ここでも多くの国々が、京都議定書の早期発効を求める発言をしました。ツバル やキリバスからは、これまでのプロセスにはすでに現れはじめている深刻な影響への対応は十分含まれておらず、先進国は温室効果ガスの排出削減や適応策を今すぐ実施してほしいと訴えました。
最後に、アルゼンチンが第10回締約国会合(COP10)をホストすると発表しました。COP10の日程の変更を申し出た国があったため、明日のCOP9全体会合の前に開催されるビューロー会議で検討することになりました。
ピックアップ
イベント 京都議定書、6歳の誕生日パーティー
地球温暖化問題に取り組むNGOの世界的なネットワークである気候行動ネットワーク(CAN)は、京都議定書の6歳の誕生日を祝うパーティーを開催しました。
6年前の1997年12月11日、第3回締約国会議(COP3)で、京都議定書が採択されました。
パーティーには、COP3のホスト国であった日本の浜中裕徳地球環境審議官(写真左)、UNFCCCのヨーク・ウォラー・ハンター事務局長、COP3当時UNFCCCの事務局長であったマイケル・ザミット・クタヤール氏(写真右)がかけつけ、「政府、NGO、産業界みんなで京都議定書を大事に育ててきた。 進みつつある温暖化を食い止めるために、第1歩として議定書を早く発効させなければならない。まだ締結していない国は今すぐに締結を。」とそれぞれにお祝いの言葉を述べました。