第7回締約国会議(COP7)がモロッコのマラケシュにあるPalais des Congres(写真右)で始まりました。本来であれば、雨季で、10月の通常の最高気温は約28度ですが、ここのところ35度という日々が続いており、雨季の開始も遅れ異常気象ではないかと地元の新聞は報じています。
COP7全体会合で、COP7の議長にモロッコの環境大臣モハムド・エリヤジ氏が選出されました。就任後はじめてのスピーチで議長は、「COP7は、効果的な地球温暖化防止対策をより速く進めていく絶好の機会である。」と述べました。また、条約事務局のマイケル・ザミット・クタヤール事務局長は、 「COP6再開会合で各国の大臣がまとめた歴史的なボン合意は交渉において意味のある前進だ。COP7の成功は、アフリカ諸国が必要としているクリーン開発メカニズム(CDM)の開始を確実にする。」と述べました。
今回は、最高意思決定機関である締約国会議(COP)と同時に、2つの常設の補助機関(SB)*の15回目の会合も開催されます。午後からは、これら、2つの補助機関の全体会合が開催され、それぞれの議長の選出、そして議題の確認などを行いました。
COP7では、COP6再開会合で成立したボン合意を前提に、より詳細で具体的な運用ルールを作成する作業を完了させなければなりません。ボン合意にある主要な4 つの論点のうち、途上国に関する問題についてのこの作業はCOP6再開会合で終わっています。しかし、吸収源、京都メカニズム、遵守制度についての作業が まだ残っており、COP7で終わらせなければなりません。これらの作業は、コンタクトグループという非公式の会合で行われることになりました。これらの最 初の会合は、明日の夕方から始まります。
*実施に関する補助機関(SBI)と科学的、技術的な助言に関する補助機関(SBSTA)