それぞれのグループで非公開の交渉が続けられましたが、いくつか主要な論点では進展がみられませんした。9時から始まった非公式閣僚会議全体会合でプロンク議長は、交渉をまとめようというモメンタムを維持することが重要であると述べ、明日の朝に会議を再開するのではなく、これから徹夜で議論を続け、明日の 8時30分にその報告を行うよう各グループの議長に指示を出しました。
さらに詳細にお知りになりたい方は、アースネゴシエーションブレティン/ENB(英語>PDF)/(日本語>PDF)をご覧ください。
今日のプログラム
10:00 – 13:00 スピーチ
・各国の大臣、閣僚によるスピーチ(35カ国)
10:00 – 13:00 非公式閣僚会議全体会合
・遵守制度
・議定書第5条、7条、8条(排出量と吸収量のモニタリング、報告、審査)
・政策と措置
10:00 – 13:00 グループA(非公開)
・キャパシティー・ビルディング
・技術移転
・途上国への支援と補償
・地球環境ファシリティー(GEF)のガイドライン
12:30 – 15:00 グループC(非公開)
・土地利用、土地利用変化と林業(いわゆる吸収源)
14:00 – 15:00 グループD(非公開)
・遵守制度
・議定書第5条、7条、8条(排出量と吸収量のモニタリング、報告、審査)
・政策と措置
15:00 – 17:00 グループB(非公開)
・京都メカニズム
21:00 – 23:00 非公式閣僚会議全体会合
24:00 - 各グループによる非公開の協議
ピックアップ −プロンクペーパーとは?−
プロンク議長が閣僚会議のために作成したペーパーで、各議論の主要な論点だけを書き出したものです。それらを合意できているものとそうではないものにさらにこまかく分類しています。合意されていないものは“crunch issues”とよばれ、非公開の会議や二国間会議などで重点的に議論が行われています。それぞれのグループの議長と“crunch issues”は以下のとおりです。
グループA 議長:デンマークと南アフリカ
キャパシティー・ビルディング
・枠組みを実施するための追加的な資金
・最貧国に対する特別な資金
・地球環境ファシリティー(GEF)のガイドラインとその他の資金
・適応措置の実施など
技術移転
・枠組みの実施
・資金(全体額と資金供与のチャンネル)
途上国支援と補償
・資金
・支援を補償について1つの決議にするか2つの別々の決議にするか
・補償の措置とな何か
・義務化するかどうか
・先進国は支援や補償の実施状況について報告するのかどうか
地球環境ファシリティー(GEF)のガイドライン
・適応に対する資金の拡大
・災害対策のためのキャパシティー・ビルディングに関する資金
・異常気象を早期に警告できる制度に関する資金
グループB 議長:日本とブラジル
京都メカニズム
・COP/MOPとCDMの執行機関との関係(構成メンバーなど)
・吸収源や原発の扱い
・資金の追加性
・補完性
・利益の一部をどうするのか(shares of proceeds)
・取引のルールと責任
・交換性
グループC 議長:メキシコとスロバキア
土地利用、土地利用の変化と林業(いわゆる吸収源)
・森林減少による排出の報告
・3条4項に含まれる追加的な活動の扱い
・自然の影響と人為的影響の区別
・クレジットの制限
・CDMやそのたメカニズムに関する技術的な問題
・主要な問題(吸収量の算入方法):トップダウンかボトムアップか
グループD 議長:ノルウェーとインド
政策と措置
・実施状況の報告
・温暖化対策の影響
・政策と措置の評価
遵守制度
・帰結
・帰結を途上国と先進国で分けるかどうか
・遵守委員会の構成
・COP/MOPとCDMの遵守委員会との関係(構成メンバーなど)
・遵守制度に関するルールの採択方法