カリキュラム概要
| 団体名 | ストップ温暖化センターみやぎ |
|---|---|
| 学年 | 小学校5～6年 |
| 目標 | 気候変動の主原因であるCO2を減らすための具体的な対策と効果を理解させ、家庭で取り組もうとする態度を養う。【知識・技能、主体的に学ぶ態度】 |
| 内容 | 「SDGs環境出前講話～環境・防災編（気候変動）」 促進事業として実施しているSDGs環境出前講話の一つとして実施する。前半は、SDGsから入り、目標13「気候変動に具体的な対策を」に焦点化し、原因、影響、将来予測などについて具体的な資料を示しながら分かりやすく説明する。後半は、当センターが制作したウェブ教材を児童各自が持っているタブレット端末で使用させる。具体的な対策と効果（CO2削減量と節約金額）をゲーム感覚で知ることができて、家に持ち帰った端末で家族とともに取り組むこともできる学習となっている。 |
| 大切にしたこと | 今までの講話では、最後に行動を呼びかけるものの、その後は学校次第だった。そこで、子供向けのうちエコ診断的な教材の開発に着手した。ただし、診断ではなく、具体的な対策と効果を知ることを目的とした。本教材は、「環境・防災編（気候変動）」のみならず、当センターで行っているすべてのSDGs環境出前講話において受講後に行うことを必須とした。さらに、教材の画面に送信ボタンを設定したことで、CO2削減量と節約金額、感想を回収することができるようにバージョンアップした。 |
| 外部協力者 | 教材監修：東北工業大学 工学部都市マネジメント学科 近藤祐一郎教授 教材制作：株式会社シルフィード キリバス編：一社・日本キリバス協会理事 ケンタロ・オノ氏 南極編：第49次日本南極地域観測隊 石井洋子氏 環境・防災編 ①気候変動：推進員 ②防災：防災士、語り部の方 ③リサイクル：株式会社エフピコ ④環境・運輸：ヤマト運輸株式会社 |
フォトギャラリー
取り組み
1時間（45～60分）
《導 入》
「SDGsって何？」
・未習だがすでに多くの児童が聞いたことのあるSDGsを切り口として入る。SDGsのマーク、2030年までに達成を目指す国連が掲げた世界共通の目標のことなど、概要を説明する。
・目標13「気候変動に具体的な対策を」に焦点化し、世界的な課題であるとともに日本では未だ重大な課題のままであることを伝える。
《展 開》
「気候変動って何？」
・気候変動とは何か、原因であるCO2の発生と増加、気温上昇、世界と日本で起きていること、将来予測など、具体的な資料を示しながら分かりやすく説明する。
「気候変動に具体的な対策って何？」
・各自、タブレット端末でウェブ教材「わたしたちのSDGsライフスタイル～家庭でできる54個の行動～」を使用して、具体的な対策とCO2削減量、節約金額を知る。〈https://stopondanka.sakura.ne.jp/〉
《まとめ》
・家庭に持ち帰ったタブレット端末で家族とともに上記のウェブ教材を使用して、取り組みたい具体的な対策を決めて「送信」ボタンを押すように促す。
・送信されたデータは、当センターで回収・ダウンロードすることができる。講話を行った学年・学級全体のCO2削減量と節約金額の合計を出して学校に伝える。みんなで行動すれば大きな効果を得られることを実感してもらうことで、実際の行動につなげていく。
児童の変化
多くの児童が節約金額の合計の高さに驚いていた。後日、回収データの合計を児童に伝えたところ、CO2削減量と節約金額の大きさに歓声があがって拍手も起きた。子供が親に伝える姿が見られるなど、今後、子供に促されて家庭で取り組むようになっていくことを期待する。
《CO2削減量と節約金額》 ※2025年2月28日時点、計34校から回収
回収人数 1,396名
みなしCO2削減量計 1,424t332kg-CO2（1家庭あたり1,020kg-CO2）
みなし節約金額計 1億213万4,520円 （1家庭あたり73,162円）
《感想より》
「家庭でできる節約は、こんなにもたくさんあるのかと思いました。車などの節約はすべてできていてよかったです。自分の知識にもなるし、今度から節約の挑戦をしよう！と思えるのでいいと思いました！」（東松島市立矢本小学校5年）
「こういうのがあると、マジ助かる。」（仙台市立芦口小学校５年）」
「節水シャワーヘッド使いたくなったのでこの間親に交渉しました！！（そしたら考えてもらえた…）」（仙台市立芦口小学校5年）
「このことを印刷して親に教えたら93200円も節約できるから家の掲示板に貼ればお母さんもお父さんも見れるから嬉しい。」（仙台市立長命ケ丘小学校5年）
