さて、今年もCOPに来た大きな目的は主催するセミナーの実施です。
今年のセミナーのテーマは適応計画(Adaptation Planning)です。日本だけでなく途上国からもご講演頂き、その経験や優良事例を共有し、次のステップを議論することが、このセミナーの大きな目的です。
私からはAP-PLAT(アジア太平洋気候変動適応情報プラットフォーム)が適応計画の策定・実施にどのような支援を行えるかについてお話しさせて頂きました。特にこのCOP27に合わせて適応計画に関する新しいページを作成し、公開しましたのでそれについても説明させて頂きました。
各プレゼンターによる講演の後は、会場とオンライン発表者によるパネルディスカッションです。
大体どのパビリオンでも椅子が置かれていて、発表の後はパネルディスカッションを行うという形式をとっているセミナーが多いと思います。昨年もモデレーターをしてくれたAPNのリンダさん(一番左)が今年も素晴らしいモデレーティングをしてくれました。
私の発表の後、数人の方から直接質問を受けました。名刺の交換をし、是非今後もよろしくお願いします!という感じです。
なんと今回はJapan Pavilionだけでなく、Qatar Pavilionでもお話しさせて頂く機会を頂きました。
ここではAP-PLATだけでなく、日本の適応に関する推進体制やA-PLATについてもお話しさせて頂きました。
COPには世界中の関係者が一同に会しますので、ちょうどよい機会、ということで様々な会議が行われるようです。
私もこれまでオンラインで行われていたQUAD(日米豪印戦略対話)に関する会合に参加しました。やはり対面の会合の方が話がしやすいですね。上の写真は会議のあとの集合写真です。
飲み物・軽食の売店です。
今年は参加人数に対して食事をできるところが少なく、昼時は非常に混むので、昼を抜くか朝食のバナナを持参したりしていました。
帰り道です。遅くまでお疲れ様でした。
さて今年のCOPレポートはいかがだったでしょうか?
COPに行ったことがない方にもCOPの雰囲気などがうまく伝わっておりましたら幸いです。
ただ実際にはCOPの会場は大変広く、私が入れないゾーンもあります。
ここで紹介できるのはCOPのほんの一部です。また今年もCOPで行われている議論や国際交渉のお話などはできませんでした。これは大変残念ではあるのですが、今年も主催するセミナーは成功裡に終えることができました。
また、主催セミナーに加えてカタールパビリオンでの招待発表やQUADに関する会議への参加など充実した毎日を過ごすことができたと感じております。
昨年はこのようなことはなかったので、この点は昨年からの成長した点かと思います。
次回再度行かせて頂く機会を頂ければCOP3年生ということになりますが、その時は今年よりもさらに成長した点をご報告できれば幸いです。
最後になりますが、昨年に引き続き今年もCOPレポートを書かせていただく機会をいただけたことに感謝申し上げます。また一部の写真は鈴木悠香さん(気候変動適応センター高度技能専門員)が撮影したものを利用させていただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。
国立研究開発法人国立環境研究所 気候変動適応センター(アジア太平洋気候変動適応研究室)
室長 増冨 祐司
以前のレポートはこちら
COP2年生が見たCOP27@シャルム・エル・シェイク― 会場編
COP2年生が見たCOP27@シャルム・エル・シェイク― パビリオン編