日付が変わる頃、ようやく全体会合が開催され、12月13日、2時59分、COP15/CMP5は全ての議論を終え、閉会しました。
COP15/CMP5閉会の様子 (c)IISD
今回の会合は、どの議論においても開始当初期待されていたような目立った進展が見られることがなかった会議でしたが、2009年の作業計画ができ、コペンハーゲン合意に向け、本格的な交渉モードに入ることが再確認されたことはとても重要です。コペンハーゲンまであと1年。すでに世界には温暖化の影響が出始めています。世界全体の温室効果ガスの排出削減に向け、合意に向け交渉をさらにスピードアップし、なんとしてもコペンハーゲンで合意を成立しなければなりません。2009年は国際的に非常に重要な年になります。
各NGOの評価は以下のとおりです。
〇気候ネットワーク
〇地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA)
■アル・ゴア前米副大統領がポズナンにやってきた。
会議最終日の12日に、昨年ノーベル平和賞を受賞したアル・ゴア前米副大統領が、本会議場でスピーチを行いました。
「次期枠組へ向けての交渉は、ときにあまりにも歩みが遅くて、絶望する気分になることもあるかもしれない。しかし、今から16年前を振り返ってみると、我々は、京都議定書を成立させ、ここまで進んできた。」と話し、さらに、自国アメリカについて、「アメリカにはオバマ政権が誕生した。オバマ次期大統領の言葉通り、対策を先送りしたり温暖化を否定したりする時代は終わったのだ。アメリカ政府が再び精力的に取り組む」と延べました。そして、最後をオバマ氏の大統領選挙スローガンであった「イエス・ウィー・キャン(私たちにはできるのだ)」で締めくくると、大喝采がありました。
スピーチをするアル・ゴア氏 (c)IISD