11月29日(月)、メキシコのカンクンで、気候変動枠組条約第16回締約国会議(COP16)、京都議定書第6回締約国会合(CMP6)が始まりました。初日の11月29日には、COPとCMPの開会総会が開催され、メキシコのパトリシア・エスピノーサ外務大臣がCOPとCMPの議長に選任されました。
パトリシア・エスピノーサCOP/CMP議長は、就任スピーチで、「議論から行動に移るべき時だ」とし、すべての国が参加し決定する国連プロセスの信頼性が問われていること、バランスのとれた一連の決議(balanced package of decisions)は手の届くところにあることを強調しました。
また午後からは、京都議定書の2013年以降の先進国の削減義務の議論をする特別作業部会(議定書AWG) と、京都議定書に参加していないアメリカや削減義務を負っていない中国などの途上国の行動に関する議論をする特別作業部会(条約AWG)の開会総会も開催されました。
また11月30日(火)には、実施に関する補助機関(SBI)と科学的、技術的助言に関する補助機関(SBSTA)の開会総会も開かれました。
会場の議長席の写真:中央がエスピノーサCOP/MOP議長、左がフィガーレス条約事務局長(出典:ISD)
執筆:早川光俊
(一般社団法人地球温暖化防止全国ネット運営委員/地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA)専務理事)