日本は、カナダ、オーストラリア、ロシアと共に遵守問題の非公式会議で提案を提出しました。提案は、今回まとめる予定である遵守制度の手続きを京都議定書が発効してから開催される議定書の第1回締約国会合(COP/MOP1)に勧告することを採択するというものです。(遵守問題の非公式会議に出席している日本政府代表団(写真右)
Photo courtesy of IISD /ENB-Leila Mead
環境NGOは、これらの提案に対し、「化石賞」を与えました。その理由は、ボン合意には、締約国会議(COP)で遵守制度の手続きを採択すると書いており、この提案は、COP7では、ただ「COP/MOP1へ勧告することを採択する」だけで何も採択しなくなる恐れがあり、結果、各国の大臣が徹夜でまとめたボン合意の内容を大幅に変えてしまうことになるとになるからだとしています。
ピックアップ
日本政府のブリーフィング
日本政府が日本から来ているNGOオブザーバー(環境NGO、企業関係者を含む)に対しブリーフィングを行いました。
日本政府代表団は、10月27日(土)から現地入りし、ロシア、カナダ、オーストラリアなどの専門家と会合を重ねている。閣僚級会合は11月7日から9日と予定されており、6日に川口順子大臣が到着する予定である。
29日COP7が開催され、30日から京都メカニズム、遵守制度など問題別の非公式会議が開催され、実質的な交渉が徐々にスタートしている。
遵守問題
日本政府は交渉をまとめるため、そのベースとして提案を提出した。ボン合意の解釈には各国いろいろ違いがある。合意に向けその隔たりをけしていく、第一歩となればよい。
京都メカニズム
メカニズムへの参加資格について決めたい。現在、遵守制度の手続きを遵守していることが条件にあげられているが、日本政府は遵守制度をからめるべきではないと考えている。また、クリーン開発メカニズムの理事会のメンバーをCOP7でノミネートすることになっており、日本は立候補する予定である。
吸収源
ロシアが算入できる量について議論が残っている。個別に関係国が連絡をとりあって最終的にまとめるプロセスがはじまりつつある。