6月5日、第16回補助機関会合(SB16)が始まりました。気候変動枠組条約の常設の補助機関には、
(1)実施に関する補助期間 (SBI)と、
(2)科学的、技術的な助言に関する補助機関(SBSTA)
があり、今回はSBIに先立ちSBSTAの会合が開催されました。
初日の今日はSBSTAの全体会合が開催され、COP7で選出された新しいSBSTA議長にホルドー・ソールゲイルソン氏(アイスランド)が就任しました。
まず、今年1月31日に退職した就任したマイケル・ザミト・クタヤール氏の後任に指名された新しい条約事務局長ジョーク・ウオ−ラー・ハンター氏(オラ ンダ)から、5月31日に欧州連合(EU)加盟国と欧州委員会(EC)が、そして、6月4日に日本が正式に京都議定書を批准(締結)し、その報告を国連に 行った旨を歓迎する報告があり、各国が祝福を述べました。
これに対し、日本政府も自国の京都議定書締結手続き終了の報告を行い、他の国も議定書発効に向け早く議定書を批准するよう呼びかけました。 (写真左 日本政府代表団 Photo courtesy of IISD/ENB)
また、第3次評価報告書について、新しい気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の議長、ラジェンドラ・パチャウリ氏(インド)から報告がありました。
今回の議題が採択された後、議題別に交渉することになりました。それぞれの議論をまとめる共同議長が選出され、早速、20:30から、排出量と吸収量の モニタリング、報告、審査(議定書第5条、第7条、第8条)の議論が開催されました。しかし、初日であったため、今回の論点を説明しただけで終了しまし た。