エネルギー起源による世界の温室効果ガス排出量は年々増加しています。特に近年は中国やインドなどの排出量が顕著に増加しています。なお、一人当たりの排出量は先進国が多く、開発途上国で少なくなっています。
目次
世界の温室効果ガス排出状況
世界の国別の温室効果ガス排出量の状況
世界の温室効果ガス排出量は依然として増加を続けており、1990年から2019年までの30年間に排出された人為起源累積CO2排出量は、1850年から2019年までの170年間の累積排出量のおよそ42%を占めています。
1990年以前の温室効果ガスは先進国からの排出が大半を占めていましたが、近年は、京都議定書発行時に開発途上国であった中国やインドなどの排出量が顕著に増加しています。
なお、中国は2007年にアメリカを抜き、世界第1位の排出国となりました。インドは2009年にロシアを抜き、世界第3位の排出国となりました。
2022年の世界の二酸化炭素排出量を国別に見ると、第1位が中国、第2位がアメリカ、第3位がインドとなっています。
中国とアメリカの排出量を合計すると、世界の排出量の約45%を占めており、上位10 カ国の排出量を合計すると約70%を占めている状況です。
なお、日本の排出量は世界第5 位で世界の約2.9% を占めています。
