よくある質問

Homeよくある質問1-5 温暖化の影響について

1-5 温暖化の影響について

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第5次報告書(2014年)によると、1880年から2012年の132年間に地球の平均気温は、約0.85℃上昇したと発表されていますが、このまま対策をせずに温室効果ガスを排出し続けると今世紀末には現在(1986-2005年)と比較して最大4.8℃上昇すると予測されています。
これに伴い、さまざまな面で人間生活に影響を及ぼすようになるでしょう。現在の日常生活でも気候変動の影響(温暖化)を感じることが多くなってきているのではないでしょうか。

気温が上昇すると、南極や北極の氷、高山の氷河や氷原、そして永久凍土が融けると予測されています。陸上の氷(南極やグリーンランドの氷床や 高山の氷河など)の融解や気温上昇に伴う海水の体積の膨張によって海面が上昇する恐れがあります。1901-2010年の約100年の間に海面水位は19cm上昇しました。IPCC第5次評価報告書によれば、海面水位は今世紀末には1986-2005年と比較して、最大82cm上昇するとの予測を発表しています。(引用文献*1)

北極などにおける海氷の変化としては、1979-2012年の期間で10年あたり3.5-4.1%の割合で減少しており、今後も減少傾向は続くとIPCC第5次評価報告書では発表しています。(参考・2100年の北極における海氷面積予測
また、ここ数十年、晩夏から初秋における北極の海氷の厚さが約40%減少しており(引用文献*2)、2005年9月、当月の北極海の海氷面積が大幅に縮小し、この100年以上の間で最も小さくなっている、という研究成果をコロラド大学(全米雪氷データセンター)などは発表しました。(参考資料・温暖化ニュース/北極海の海氷の面積が大幅に縮小)

また、気候系が影響を受けることにより、降水パターンが変わり、記録的短時間豪雨やそれに伴う洪水、干ばつが従来とは異なる地域や頻度で発生したり、海水温の上昇に伴い、台風など熱帯低気圧の強度が増したり、気温上昇によって熱波に見舞われたりといった異常気象が頻発する可能性が高まります。
2013年冬には北日本から西日本にかけて低温となり、青森県の酸ケ湯で積雪の深さが566cm となるなど、北日本日本海側では記録的な積雪となりました。一方で夏には全国的に高温となり、高知県四万十市で国内最高記録となる日最高気温41.0 度を観測し、日最高気温の高い記録を更新した地点が143 点にのぼるなど、各地で記録的な猛暑となりました。世界では、2013年11 月に台風第30 号がフィリピンを襲い、高潮等の影響で6200 人以上が死亡しています。(引用文献*3)

気候の変化についていけなくなった動植物の中には絶滅するものも出てくるかもしれません。2014年8月にはヒトスジシマ蚊の媒介によるデング熱の症例が約70年ぶりに報告されました。こういったように、生態系だけではなく、人間の健康や食糧、社会基盤に深刻な影響を与えると言われています。

参考図表:気候変動(温暖化)による将来の主要なリスク

引用文献

*1 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)「第4次評価報告書」2007年
*2 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)「第5次評価報告書」2014年
*3 気候変動監視レポート2013(気象庁)

もっと知りたい方へ

JCCCA IPCC第5次評価報告書特設ページ(WG1-科学的根拠)    http://www.jccca.org/ipcc/ar5/wg1.html

このページのトップへ